
2024年5月25日
伊賀の市街地へ買い物に行った帰り、丸柱集落にある伊賀焼伝統産業会館に行ってきました。
5世紀頃からこの伊賀地方で焼かれていたとされる伊賀焼。伊賀の古琵琶湖地層の土は細かな気孔が多く、熱を蓄えることに優れているそうです。

会館の前には御覧のように窯がありました。
伊賀焼は伊賀国領主であった筒井定次や藤堂高虎の時代に隆盛を極めましたが、藤堂高久の時代になると衰退してしまい、多くの陶工は信楽に移ってしまいました。18世紀、藤堂高嶷は再び作陶を推奨し、再興伊賀焼の時代を迎えます。

この丸柱地区は桃山時代から続く伊賀焼の里で、昭和57年(1982年)には、国から伝統工芸品の指定を受けました。
伊賀焼伝統産業会館は、伊賀焼の製造過程や古今の伊賀焼の名品の展示のほか、伊賀焼の体験教室などもある施設で、入館は無料です。

色々な粘土
施設の2階は伊賀焼の歴史に触れる展示がされていました。

釉薬による色付け

伊賀焼は、日本陶磁の最高峰とまで言われ、過去に作家の川端康成は、ノーベル賞受賞記念講演「美しい日本の私」の中で、わび、さびといった日本文化を代表する焼き物として古伊賀を絶賛したそうです。

伊賀市の西光寺窯跡や堂谷窯跡から出土した桃山時代(17世紀初め)の陶器片。
様々な色や文様があるのも伊賀焼の特徴です。

多くの技法による色や模様付けが面白い。

伊賀の土は耐火性に優れ、再興後は、雪平鍋、土瓶、土鍋などが支持を受けて全国に広まったそうです。明治期以降は、その特性を生かした耐熱食器の生産が主流となり、産地としての基盤が固められました。
上のもみじ柄の土鍋が妙に懐かしいなぁ~。

こちらは、三重県の重要有形文化財の古伊賀や信楽焼のコレクションです。

日本六古窯(にほんろっこよう)とは、日本古来の陶磁器窯のうち、中世から現在まで生産が続く代表的な6つの窯の総称で、信楽焼(滋賀県)、常滑焼(愛知県)、越前焼(福井県)、丹波焼(兵庫県)、備前焼(岡山県)、瀬戸焼(愛知県)のことを指します。
つづく
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